「シャルロットちゃん偉い」
そう言ってリースしゃんはシャルロットの頭を撫でてくれるでち、それでそれで!撫でられてるととーってもいい気分になれるんでちよ!
むかーし、本で読んだ事があるでち。
『おかーさんの手』
…って言うんでち、
なんだかよく分かりましぇんが、おかーさんの手には不思議な力があって、それは子供にしか効かなくて、子供がおかーさんの手で頭を撫でられるととーっても気持ちがいいんらしいんでち。
…シャルロットはおかーさんをあまりよく覚えていないでち、だからリースしゃんの手はとっても気持ち良いでち、撫でられると自分が本当に良い子になったみたいに思えるし、安心するんでち。
リースしゃんはシャルロットの『おかーさん』でちよ。
◇◆◇
「あら、シャルロットちゃんてば…」
急に大人しくなったシャルロットの様子を見てリースがつぶやいた。
宿の談話室で丸いテーブルを囲むようにして3人で寛いでいたのだが、疲れが出ていたのかいつの間にかシャルロットが眠り込んでしまっていた。デュランも隣からその様子を窺って呆れた様子を見せる。
「眠ってるのか?」
「そのようです」
リースは立ち上がって手際よく宿の主から毛布を借りてくる。実際、こういったことは過去何度もあるのだ、いい加減、隣にいるデュランもその光景に慣れてしまった。
◇◆◇
あ、だれかシャルロットの頭を撫でてくれてるでち。この手はリースしゃんでちね?
やっぱりとってもあったかいでち…
◇◆◇
リースはシャルロットの小さい体に借りてきた毛布をかけ、頭を撫でる、
「頭撫でて『子ども扱いするな』とか怒られるんじゃないか?」
「平気ですよ、それに気づいてませんよ」
よく見れば心なしか先ほどより穏やかな顔つきになっている。
「それに、私自身、よく弟にこうしてあげてましたから、癖が抜けないんです」
慈しむような眼で頭を撫でながらシャルロットを見やる、実年齢はともかく、エリオットとシャルロットはよく似ているようだ。
デュランは立ち上がって二人の傍へ近づいた。
「俺も、妹に気が向いたときにやっていたな」
◇◆◇
あれ??
なんだか別のあったかい手が撫でてるでち…
誰でちかね…?
◇◆◇
「…微笑ましいですね」
リースはデュランがシャルロットの頭を撫でてる光景を見て驚きながらも優しく言葉を漏らす、そのリースの言葉に照れたのかデュランは途端に手を引っ込めた。
「あら?やめるんですか?」
「…うるさい」
リースが残念そうに尋ねると、少し照れたようにデュランは座っていた席に戻る。
「シャルロットちゃん、気づいたらさぞかし驚くでしょうね」
シャルロットにおけるデュランのイメージは『恐い』の一言だ、それが頭を撫でたのだからもしそれを知れば声を荒げて信じられないと連呼し、驚くだろう。
「…黙ってろよ?」
「解ってますよ」
リースはにこりと微笑んでシャルロットを見やった。
◇◆◇
ああ…わかったでち、しょーきょほうで行くとあれはデュランしゃんの手でちね?
なーんだ、デュランしゃんにも『優しい』って単語が頭に入ってたんでちね。
リースしゃんほど優しくないでちけど…
やっぱり優しかったでち…
しょーがないでち、おおまけにまけてデュランしゃんもシャルロットのおかーさん代わりにしてあげるでちよ。
…?
でも男で『おかーさん代わり』も変でちね…
じゃ、『おとーさん代わり』でちかね?
そしたらシャルロットにはもう一人づつ別の『おとーさん』と『おかーさん』がいる事になるでちねぇ…
うん、それもそれで幸せでち。
栞語録
デュラリーを別のキャラ視点で…となると自然とシャルかケヴィ視点になって(その内7割がシャルロットで)自然と親子ネタに行きつきます。
またもやデュラリーと言えるのかどうか解らないデュラリー、二人で会話してるあたりが多分デュラリー、この後二人っきりで娘の会話を始めるんですヨ、あと明日の戦闘の事とか…
少々デュラシャル風味なのはご愛嬌…おとーさんと娘なイメージで捉えてください。頑固親父の娘馬鹿っぷりはある種の恐ろしささえもあります。
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