〜awareness symptoms〜
何がどうなっているのか。確か探してる資料を大佐が持っていて、
取りにいった。それだけだったはずなのに一体何がどうなっている？
数分前にはアルもいた。
「あ、そうだ。兄さん僕ちょっと用事があるから
先に宿に行ってるよ。」
「わかった。それじゃな。」
「うん。それじゃ大佐失礼します。」
「ああ。」
どこか遠慮したような感じでそそくさと
アルは部屋を出て行った。
最初に口を開いたのは大佐だった。
「久しぶりだな、鋼の？」
そういわれればそのような気がする。
確か前にきたのは三ヶ月も前だった。
「そーだな。ここ最近資料情報追っかけまわしてたし。」
「そのようだな。かなり疲れてるみたいだぞ？」
「んな事ないよ。ところで言ってた資料は？」
ここにある。と資料を出し渡そうとする。
サンキューと受け取ろうと手を伸ばした時だった。
その手をグイっと思い切り引っ張られ大佐の中へ引き寄せらた。
体がただでさえ小さいから大佐の中へすっぽりと収まってしまった。
「うわっ！何？！」
「少し休んだほうがいいんじゃないか？」
ドクンと心臓が高鳴ったような気がした。
「平気だって・・。早く離せよ。」
大佐から逃れようとした。
大佐の顔が目の前にあって
息が出来なくて
心臓が一瞬止まった気がして
「――――っ！！？」
「・・・・等価交換だ。」
「・・なっ・・なにすっ・・？？！」
上手く言葉がでない。
一体何がどうなった？
「どうした？キスは初めてだったか？」
「キッ・・・・キスって・・！」
大佐の一言の単語で何が起こったのかようやく
理解できた。
「いきなり何しやがるーーーーーーっっっっ！！！」
心拍数があがる。顔が一気に紅くなる。
「だから等価交換だ。ただでさえ入手困難な資料だぞ？」
「っっ！！だからってなんでキスが等価交換なんだよ！！！」
「全然会えなかったんだからそれなりの代価だろう？」
「意っ味わかんねーっよ！！」
その場を離れようと部屋を出ようとする。しかし大佐の大きな手が
それを許さない。
「放せよっ！！帰る！！」
「まだ・・・だろう？エドワード。」
初めて名前を呼ばれ動きが止まってしまった。
「えっ・・？今・・？？」
言葉がさえぎられ唇にやわらかい感触。
何をされてるのか今は解るのに
抵抗・・・できない。
抵抗したくない。
だって・・・・・。嫌じゃなかったから・・・。
「んっ・・ふぁ・・っ。」
甘く溶かさせるように舌でやさしく口内を犯させる。
唇を開放されたが、口内であふれた明らかに自分の物ではない
唾液は顎を伝った。
「それじゃ・・帰るから。」
資料を読み終え、アルが待つ宿へ向かおうと大佐と居た部屋を
後にしようとした。
「嫌だったか？」
何の前触れもなく問われた質問に思考か数分前に戻される。
――――嫌だなんて思わなかった――――
「っ・・・なんでっ・・んな事聞くんだよっ・・。」
何かが頬を伝った。
「鋼の？」
「・・大佐の馬鹿っ！！なんで・・！。」
なんで今更そんな切ない顔すんだよ・・・。
「・・すまない。三ヶ月も好きな子がいないとこんなにも理性が
気かなくなるなんて思わなくてね。」
「え・・・？」
今・・なんて・・？？
大佐が・・・
「・・・嫌じゃ・・なかっ・・たよ。俺・・大佐も事・・好き・・。」
「私も好きだよ。エドワード。」
そのとき目に映ったのはやさしく微笑んだ大佐の顔だった。
「大好き・・ロイ・・。」
次に見たのは珍しく赤面のロイだった。
ＥＮＤ
☆後書きと書いて激しくエビゾリ☆
こんにちわですｖこれは確か去年の十一月に
栞んに捧げようとしたものでございますｖ
鋼はまったばかりで手直ししまくりでした（泣）
なぜ今更この小説を栞んに捧げたかと申しますと。。。
初めの出会いと想いを大切にという腐った想いからでございます。
（腐ってんのかい）
栞と初めて出合った事を私は覚えていません。。
でも二人でいろんな出会いと想いがあった。
（一番印象的なのは行き倒れかと思った失語症の人ね）
そんな事を忘れないで欲しい。
くさい事言ったけどこれからも腐りますｖ（断言）
初めて感じて自覚するって感動だなって思った
翔紫でしたっｖｖ
ＢＹ 小暮翔紫
栞語録
…はい、見た覚えありますこの話…
私も翔紫同様、出会いは全く覚えてません、物心つく前からの付き合いだったもので。
だから片割れ、
あの失語症の方…ついさっきそのエピソードを思い出してましたよ、テレパシー？
初心忘れるべからず、ですねっ、内容が大人しすぎてエビゾリを中々ツッコめなかった栞でした。
栞語録
…はい、見た覚えありますこの話…
私も翔紫同様、出会いは全く覚えてません、物心つく前からの付き合いだったもので。
だから片割れ、
あの失語症の方…ついさっきそのエピソードを思い出してましたよ、テレパシー？
初心忘れるべからず、ですねっ、内容が大人しすぎてエビゾリを中々ツッコめなかった栞でした。
