二人きりの雪の時間
雪が降るなんて珍しい。
ここ何年も雪の感触を思い出すこともなかった。
膝くらいまで積もってきている。
軍に向かって歩いていると、ふと見慣れた顔を見かけた。
「鋼の。」
「っげ;大佐。」
「何をしているんだ?」
「いや・・、別になんでもねーよ。」
なんでもないと言った少年の顔は、ばつが悪そうに膨れている。
そんな姿もかわいいなんて思うのだから、私はもう駄目だな。
頭に少し雪がかかっている。長い時間そこにいたという証拠。
左手で頭の雪をはらうと、少し驚いた顔を見せた。
「っいいって!自分でできる!!」
「ちゃんと払らわんと風邪を引いてしまうよ。鋼の」
抵抗する手を抑えやさしく雪を振り落とした。
「・・・///ありがと。」
少し赤くなった鋼のの顔は寒かったせいだろうか。
それとも私に雪を払われるときに接近したからだろうか。
どちらにしてもやはり可愛いと思う。
「あぁ・・。こんなところで何をしていたんだい?」
「あんたんとこ待ってたんだよ。」
「何?」
ぶっきらぼうに言う鋼のは、いきなり紙袋を突きつけた。
「今回の報告書。量が多かったし、雪でぬれたら困るから・・。」
「ご苦労。わざわざここじゃなくて軍で待っていれば良かったじゃないか。」
「いいだろ・・。別にどこで待ってたって。」
「風邪を引かれては私が困るからね。」
「・・大佐に二人きりで会いたかったんだよ。」
「!はっ・・鋼の?!///・・やはり熱が出たんじゃ・・っ」
「わーーっ///うるせぇっ!!悪いかよっ・・・///」
うつむいて顔を伏せると、そのまま黙ってしまった。
鋼のが軍にきているだけでも嬉しくなる。
自分に会いに来てくれただけでも嬉しい。
二人きりで会いたかったなどといわれたら私のこの感情はどうすればいい?
「鋼の。」
「・・何だよ・・。」
鋼のが顔を上げる前にぎゅっと抱きしめると、少し驚いたような。
でも確かに後ろに手を回してきた。
「また二人きりで会いたいのだが・・。」
「嫌だ///こ・ん・り・ん・ざ・い・断る。」
「(がーーーーーん;)」
「どうせ・・熱がでただけだし。」
「鋼の。」
「なんっ・・・。」
少し冷たくなった頬を右手で触れ唇を重ねる。
唇も冷たくなっていた。
だけど確かにエドがここにいる。
「――・・・んっ・・・///」
少し長い、けれど短く感じた冷たいけど暖かいキス。
唇を開放すると愛しい彼をもう一度ぎゅっと抱いた。
いつものような抵抗は
なかった。
「鋼の。今度はいつまでいられるんだい?」
「三日ぐらいこっちにいるよ。調べたいものが国立図書館にあったはずだから・
・。」
「そうか・・。今夜の予定はあるかい?」
「は?」
「久しぶりに二人でおいしい食事でも。」
「アルになんていえばいーんだよ・・;///」
―――――――夜が明けるまで二人きりの時間を――――――
END
後書きと称して激しく自己嫌悪☆
どうもお久しぶりの小暮です*
栞の祝い一周年記念としてお送りしましたロイエドほのぼのです*
いやぁ・・。こんなん書きたかったんと違うのですが。。(涙)
栞よごめん。長い間PC使わなかった性でますます
かけなくなってます(三角木馬)
となコスもお疲れでした*これからもあたしの為にもサイトがんばれぇーv(おまえ
の為かよ)
それではv
BY 小暮 翔紫
栞語録
1周年おめでとうと送りつけられましたロイエドです。ご無沙汰だったので本当に久々と言う気がします。こうなったらコメントどおり貴女の為にサイト頑張りましょう?
なにはともあれ、1周年記念のお祝いありがとうさんです。